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地元での就職活動における様々な課題に取り組む皇學館大生ら

情報通信

伊勢市にある皇學館大学現代日本社会学部の新田ゼミに所属する学生らが、地元企業で就職希望する学生が直面している問題について考える。

「学生などがセミナーを企画し、伊勢市内の企業経営者など約70人に発表した」

 皇學館大学の学生たちは、地元就職を希望する学生の就職環境に関する課題を伝え、地元企業とのつながりを強化することを目的に伊勢市内の1,000社以上に直接電話をかけ、セミナーへの参加を呼びかけた。学生たちは一社ずつ丁寧にアプローチし、セミナーの趣旨を説明しながら参加を促した結果、多くの企業経営者や関係者の関心を集め、当日は約70名が参加した。

「インターネット上での募集状況のわかりにくさ」

 皇學館大学の学生を対象に実施された就職活動の動向に関するアンケートで、「地元企業のホームページにアクセスしにくい」「企業の魅力を知ることが出来ない」といった具体的な課題が明らかになった。これにより学生が必要な情報にたどり着きにくく、企業との接点を持つ機会が限られている現状が浮き彫りとなった。

 また、こうした課題は学生が地元での就職を希望していても適切な企業と出会うことが難しくなる要因の一つとなっている。企業側の情報発信のあり方や学生との接点を増やすための仕組みづくりが求められている。

「地元企業の魅力や社内環境の情報発信」

 「自分に合っている仕事かどうか」や「どんな人材が求められているのか」といった求職者目線での情報発信が、地元企業の採用活動において重要であることが指摘された。特に企業の魅力や社内環境などの情報が求職者にとって分かりやすく整理され、見やすい形で発信されているかが学生や求職者にとって大きな判断材料となる。

 さらに、求職者が興味を持った企業に対して気軽に質問できるシステムや疑問を解消できる仕組みがあれば、企業と求職者のミスマッチを防ぐだけでなく、双方にとってより良い採用活動につながるとの意見もあった。こうした取り組みを通じて地元企業と求職者の接点を増やし、より円滑な就職活動を実現することが求められている。

取材協力:皇學館大學
     新田 均 教授
     新田ゼミ 学生様
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