令和7年9月、丸亀市に拠点を置く株式会社コスモ不動産が、空き家物件を活用した取り組みの一環として、丸亀駅北口前にシェアキッチン「チョイミセ」をオープンしました。
「チョイミセ」は、さまざまな飲食店や出店者が気軽に挑戦できる場所として誕生した施設です。そこには、丸亀駅北口の未来を見据えた、代表・野津さんの強い想いが込められていました。
さみしさを感じた駅前風景が、挑戦の原点に
野津さんがこの場所に着目したきっかけは、丸亀駅のホームから見える北側エリアの風景でした。駅前でありながら、どこか寂しさを感じるその光景を見て、「ここに地元の若い人は帰ってきたいと思うのか」と疑問を抱いたそうです。
昼休みや仕事帰り、学校帰りにもふらっと立ち寄れる場所があれば、駅前の景色は変わるかもしれない。不動産を生業としている自分だからこそ、まちを盛り上げる形があるのではないか。そんな想いから、丸亀駅北口を出てすぐ目に入る物件を取得し、リノベーションして誕生させたのが「チョイミセ」でした。

「やってみたい」を後押しする、シェアキッチン

「チョイミセ」の魅力は、飲食に関わるさまざまな人の“最初の一歩”を後押しできることです。
利用者の中には、普段は自宅で活動しているものの、自分の店舗を持つには負担が大きく、スポットで借りられる場を求めていた人もいます。また、すでに店舗はあるものの駅から遠く、学生など若い世代に知ってもらう機会が少なかった人にとっても、新たな出会いの場になっています。さらに、いつもとは違う土地で新商品を販売したい、新しいお客様とつながりたいという思いで利用する人もいるそうです。
「チョイミセ」は、「やってみたい」という気持ちに現実的なチャンスを提供する場所として、多様な挑戦を支えています。
学生や地域とのコラボが、駅前に新しい景色を生む
飲食店の出店だけではなく、地元の学生や農家とのコラボも始まり、学生自身が商品販売まで行う取り組みも生まれています。
シェアキッチンでありながら、地域の人が関わり育てていく。それが「チョイミセ」の大きな特徴です。さらに、丸亀市から店舗前の共有スペース設置許可も下りたことで、より多くの人が気軽に立ち寄れる場所としての広がりも期待されています。
オープン当初は利用者が少なかったものの、現在では空き時間を尋ねられるほどになっているとのこと。少しずつこの場所が地域に浸透し、駅前の新しい風景として育っていることがうかがえます。

「帰ってきたい」と思えるまちへ。その一歩を駅前から

野津さんは今後も、利用者や若者の声を積極的に聞きながら、新たな取り組みに挑戦していきたいと考えているそうです。
この取り組みは、単に丸亀駅北口を賑わせるためだけのものではありません。
若い世代が「将来、このまちに帰ってきたい」と思えるような地域の魅力を、駅前から少しずつ育てていく。その未来への一歩として、「チョイミセ」は大きな可能性を秘めています。
人が集まり、挑戦が生まれ、地域とのつながりが育っていく場所。丸亀駅北口の小さな一角から始まったこの取り組みは、これからのまちづくりを考えるうえでも、注目すべき存在になっていきそうです。
シェアキッチン「チョイミセ」

