社会福祉法人サンシャイン会

福祉をもっとオープンに ―― 小豆島・餅つき大会に見る、新たな気づき

介護福祉

 令和7年12月26日(金)、小豆島にて、社会福祉法人サンシャイン会で恒例の餅つき大会が開催され、会場は世代や立場を越えた交流の場にもなりました。
 イベントを盛り上げるのは、同法人の施設長であり、「YouTubeふくしGO」としても活動する川西剛さん。「福祉の“閉ざされた”イメージを、”明るくオープン”な日常へ」川西さんの想いに共感し、県内外から10名を超える学生ボランティアが集結しました。

餅つき大会がつなぐ、賑わいと尊重

 当日は石臼と檜の杵を使い、誰もが参加できる餅つき大会が実施されました。参加者は、サンシャイン会の利用者の皆さんに加え、小豆島中央高校、香川大学、四国学院大学、四国医療福祉専門学校の学生、SCC小豆島(就労支援B型事業所)の利用者、アースハーモニー(放課後等デイサービス)の子どもたちまで、幅広い顔ぶれ。
 川西さんはイベント前に学生たちへ、「尊重」を軸にしたコミュニケーションを呼びかけました。
「『おばあちゃん、おはよう!』と声をかけるだけでも喜んでもらえる、会話が続かなくてもいいので、まずは顔を見て挨拶してほしい」
 慣れない杵の重さに苦戦しながらも笑顔が絶えず、みんなで歌を口ずさみながら餅をこねる場面もあり、会場は終始あたたかな雰囲気に包まれていました。

「YouTubeふくしGO」が拓く、オープンで身近な福祉

 2019年、川西さんは独学で「YouTubeふくしGO」の配信をスタート。「福祉を身近に感じてほしい」という思いから、施設の内側の日常を積極的に公開してきました。
 施設の日常をオープンに伝え、利用者や家族の安心、そして職員の透明性を高め、福祉に対する「きつい・汚い・危険」の固定観念に、明るさと面白さで挑んでいます。かつてはチラシでのボランティア募集に数人程度の反応だったところ、今では日常的なSNS交流が奏功し、県内外から学生が自然と集まるように。Instagramを「コミュニケーションツール」として運用することで、少しずつ関係性を育て、今では福祉の現場を変える起点になっています。

※当日の様子は、「YouTubeふくしGO」で公開されます。

「福祉は、何とでも掛け合わせられる」

 川西さんは小豆島の「探究学習サポーター」としても活動。「福祉は自分の興味と何でも掛け合わせられる」と学生に伝え続けています。
 今回の餅つきでも、「将来、福祉に進みたい」学生だけに限らず、「ドッグトレーナー志望」「土木に興味」「公務員を目指す」といった多様な夢を持つ若者が参加。餅つきに続き、特製カレーを囲んだ座談会では、現場のリアルな話に触れながら、それぞれの進路に重なる“福祉の可能性”を見いだしていました。

次世代へのエール——「まず一歩、アクション」

 イベントの最後、川西さんは次世代へ力強いメッセージを残しました。
 先の読めない時代だからこそ、自分の芯を持ち、興味のあることにどんどんチャレンジしてほしい。
 「まずは行動を起こすことで、自分が見えてくる」
 「失敗しても誰かがフォローしてくれる。まずは一歩踏み出すことが大事」。
 SNS発信という”オンラインの武器”と、実際のイベントなど”オフラインの体験”を融合させ、若者が自発的に集まる仕組みを作り上げている点は、多くの地域課題解決のヒントになるはずです。
 川西さんの取り組みは、福祉施設に対する高い壁を取り払う、希望に満ちた挑戦だと感じました。