大同生命厚生事業団、香川県で2025年度ボランティア活動助成贈呈式を開催

 2025年10月14日(火)、公益財団法人 大同生命厚生事業団は、厚生労働省の後援のもと、香川県高松市の大同生命保険株式会社四国支社にて、「シニアボランティア活動助成」および「ビジネスパーソンボランティア活動助成」の贈呈式を開催しました。
 2025年度は全国43都道府県から過去最多となる334件の応募があり、厳正な選考の結果、全国147件、総額2,200万円の助成が決定。香川県では3団体が受贈者となり、社会福祉の向上に寄与する活動が高く評価されました。

シニアボランティア活動の部

朗読グループ火曜会

設立43年目を迎える同グループは、視覚障がい者をはじめ多くの方々に朗読作品(小説・新聞・広報誌等)を制作・送付し、社会貢献を行っています。会員の朗読技術向上のため、月2回の基礎練習や専門講師による勉強会も実施。老朽化した録音機材の更新が課題となっており、今回の助成金は活動基盤の強化に活用されます。

ビジネスパーソンボランティア活動の部

一般社団法人こころざす

 小豆島でフリースクール「オリーブ学園」を運営。地元の子どもたちや離島留学生に、瀬戸内の安心安全な農産物を使った食育活動や、地域住民との交流を提供しています。今回の助成金は、毎月1回行う地域のこども食堂「島のみらい食堂」開催に活用され、食文化の継承や食品ロス削減にも取り組んでいます。

福祉works MANMARE

 丸亀市の公共施設「マルタス」を拠点に、福祉分野で働くビジネスパーソンが中心となり、イベントなどを企画・運営。大学生や高校生、専門学校生(外国籍含む)も参加し、地域の子どもたちに無料または低額で交流の場を提供しています。2025年12月にも、クリスマスクラフトデーの開催を予定しており、助成金はその運営資金として活用されます。

社会福祉サービスの重要性

 社会福祉サービスは、社会の基盤を支える極めて重要な存在です。高齢化や多様化が進む現代社会において、地域の課題や一人ひとりの困りごとに最も近い場所で寄り添い、支え合う力こそが、安心して暮らせるまちづくりの原動力となっています。
 今回表彰された事業者は、日々の活動を通じて、地域の人々の「困った」「助けてほしい」という声に真摯に向き合い、誰もが自分らしく生きられる社会の実現に挑戦し続けています。その姿勢と情熱は、地域に希望と温もりをもたらし、多くの人々の心に勇気を与えています。
 地域福祉サービスの現場で奮闘する事業者の存在は、地域全体のつながりや未来への信頼を育む大きな力です。
 これからも、こうした現場の努力と創意工夫が広がり、地域社会がより豊かで温かなものとなっていくことが強く期待されます。