癒やし空間 まつりか（有限会社MATSURICA）

　まつりかの最大の特徴は、相談者の「弱さ」や「失敗」をそのまま受け止めてくれる、“おかん”の存在です。
　華やかに見える起業の世界にも、不安や孤独はつきもの。おかんは、そんな悩みにそっと寄り添いながら、「失敗してもええんよ」と優しく話を聞いてくれます。
　売上や規模の拡大だけを追いかけるのではなく、「この人にとっての幸せは何か」を一緒に考える――それが、まつりかのスタイルです。
　そして、もうひとつの特徴が、“おかん”を中心に生まれるつながり。まつりかでは、日々の世間話や何気ない相談が、いつの間にかご縁をつなぐきっかけになります。
　「あの人、こんなことで困っとったよね」と、おかんを介して話が広がり、気づけばビジネスマッチングや問題解決が進んでいることも珍しくありません。
　さらに、忘れてはならないのが、「食」のおもてなし。
　料理が得意ではないおかんだからこそ、「せめて素材にはこだわりたい」という想いから、減価率は一切気にせず体が喜ぶ素材だけを厳選して、料理を提供しています。
　「おなかが空いたら、気持ちまで沈むけん。美味しいご飯でも食べながら、一緒に元気になろう！」
　そんなおかんの気持ちが込められた食事は、訪れる人の心までしっかり満たしてくれます。

　創業30年。
　悩みも失敗も重ねてきたおかん自身が辿り着いた、まつりかという”居場所”。
　ここでは、泣いても笑ってもいい。疲れたときにふらっと立ち寄れば、誰かが話を聞いてくれる。
　“自分らしい一歩”を見つけられる場所――それが、まつりかです。

　まつりかは、多くの人がイメージする経営コンサルティングとは”少し違い”ます。相談者が抱える悩みや違和感、迷いを丁寧に聞き出し、対話の中で“本当にやりたいこと”や“守りたいもの”に気づいてもらう、そんな支援をしています。
　たとえば、これから起業したいという人には、「なぜそれをやりたいのか」「それは自分にとってどんな意味があるのか」という根本の問いを投げかけます。経営に行き詰まった人には、「どうしてしんどくなったのか」「何を犠牲にしてきたのか」といった心の声を一緒に見つめます。時には「うまくいかない方がいいこともある」と、そっと見守ります。
　他には、個別の相談対応をはじめ、失敗談の共有や相談者同士のつながりづくりにも取り組んでいます。
　また、外部の専門家とも積極的に連携し、協働でイベントを企画するなど、幅広い視点から支える工夫もしており、「誰と話すか」を大切にしています。